2009年8月6日木曜日

PHPからRsyncを実行する時にはまったこと



PHPの exec , system 関数を使って、直接コマンドを実行することができます。


これをうまく使えば、PHP単体では実現しにくいことを


他のアプリと連携して実行することができます。


そんなわけで、ためしにWebのインターフェイスからボタンを押すと


サーバ上のファイルのバックアップをとるように、PHPからRsyncを実行させようとした時の話です。


下準備として、実行するRsyncを手打ちでまず実行できるか確認します。



# サーバ上の /xxx/xxxx/ のファイルをローカルの /xxx/xxxx/ に同期させると考えます。

rsync -auv -e ssh xxxx@example.com:/xxx/xxxx/ /xxx/xxxx/



※ssh を利用するためパスワードを入力せずに接続できるよう公開認証キーの設定をしておく


(この設定は、ネットでもたくさん情報ありますのでそちらをご覧ください)








上記の手打ちの rsync コマンドは難なく実行できたので


PHPから同様のコマンドを実行するようにして見ます。






system('rsync -auv -e ssh xxxx@example.com:/xxx/xxxx/ /xxx/xxxx/')








自信たっぷりに実行してみたのですが


ものの見事に、うまく動作できずはまってしまいました。





ポイントは2点、パーミッションパスです。





まず、パーミッションに関しては、PHPからrsyncを実行するので当然ユーザはhttpdの実行者(apache)になります。


先ほどsshをパスワードなしで接続できる設定をしたのは、apache ではなく他のユーザアカウントでした。


apacheでパスワードなしの設定をしても良いのですがその場合にrsyncでファイルを同期したときの所有者が


apache になってしまい都合が悪いです。





ユーザアカウント hogehoge とかで実行したいですね。


そこで、PHPをApacheのモジュールではなく、CGI経由で実行するようにします。


phpには、mod_suphp というCGI経由で実行するためのモジュールがあるのでインストールします。


(mod_suphpのインストール方法は割愛します)


インストールができたら、phpinfo() などで Server APIを確認します。CGI/FastCGI と出ていたら設定OKです。


suphpの設定が多少難易度が高いかもしれません。





次に、rsync の実行する際のパスです。


PHPのexec ,system 関数は、どうもそのままだと絶対パスで表記する必要があるらしく


上記のコマンドは、以下のようにする必要があります。sshのほうも絶対パスです。


(何か環境変数的なパラメータを初期化すればいけるのかもしれませんが。。。)



system('/usr/bin/rsync -auv -e /usr/bin/ssh xxxx@example.com:/xxx/xxxx/ /xxx/xxxx/')








このことがわからず四苦八苦したため、かなり時間のロスをしまいました。


知っていればどうってことないのですが、知らない場合はひたすらレスポンスが真っ白で何も値が返ってこない地獄を見ます。


(もう少し、エラー的なメッセージを表示させてくれたら助かるのに。。。)





たまにしかこういうプログラムは書かないから、


何度も同じ穴にはまりそう。


一応、備忘録として書き留めておくけど


書いたこと忘れたら意味ないよなぁ。。。。